イタズラ

矢島家は今日ピクニックに来ている。

「気持ちいいね〜」
「ホント、気持ちいいね〜」「この辺でご飯にしようよ!いい眺めだし!」
「そうしよっか!」

みんなでお弁当を開いて食べ始めた。

「美味しい〜!やっぱりえりにまかせて正解だわ!」
「えりかちゃん天才!名コックさんだね!」
「…あたしちょっとトイレに行ってくるね。」
舞美がトイレに立った。

……キラーン!
「千聖!ちょっと。」
「ん?なになに?」
…ゴニョゴニョ…
「いいね!やりますか!」
二人のイタズラっ子魂に火がついた。
ターゲットは舞美。
舞美のオニギリに砂糖をかけた。
「あ〜あ、二人共やめなよ。」
「かけすぎだよ!」
姉たちが制止するが聞かない。
「大丈夫大丈夫。みんな黙っててよ!」

舞美が帰ってきて、オニギリをたべる。
……無反応だ…。普通に食べている。
みんなが舞美に注目しているのに気づき、
「…なに?どうしたの?」
「舞美ちゃん…それ、おいしい?」
「なに?なんかした?」
「それ、舞と千聖が砂糖いっぱいかけたんだよ!」
「え〜〜!」
…パクッ …
「ホントだ!アマ〜〜イ!マズッ!」
「舞美ちゃんさっき普通に食べたじゃん!なんで今頃マズいとかいうの!」
「人は言われてから気付くものなんだよ。それよりも舞ちゃん、ちっさー、ちょっと…。」
「はい…」
舞美は二人の肩を抱いて言った、「私をイジメて楽しいか?そんな子に育てた覚えはないよ?」
「イヤ…ちっさーが…」
「イヤ…舞ちゃんが…」
「つまり、二人でやったんでしょ!」
コンッ!
舞美は軽くゲンコツをした。
「絶対いつか仕返ししてやるんだから!」
舞美が高らかに宣言したところでみんなから笑い声がおこった。

矢島家の夏休みの一ページ。
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